ないものねだりの君に光の花束を

作品名・サービス名 ないものねだりの君に光の花束を
著者 深津めえ(著者) / 汐見夏衛(著者)
概要 全てにおいて《平凡》であることがコンプレックスの女子高生・影子。そんな彼女は二学期の席替えで学校の人気者であり、大人気アイドルグループのメンバー・真昼と隣の席になる。自分と正反対の《特別》な彼とは住む世界が違うと思っていたのに——。ひょんなことから一緒に図書委員をすることに! しかも、彼には周りの知らない顔があるようで――?
公式無料提供先 カドコミ
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レビュー
1

  • すべてが「普通」で、自分を「永遠の脇役」だと思い込んでいる人向け

    物語の中心は、二学期の席替えで隣同士になった影子と、学校の人気者でありながら人気アイドルグループのメンバーでもある真昼くん。影子は彼を「特別」な存在として遠くから眺めるだけでしたが、ひょんなことから一緒に図書委員を任されることになり、二人の距離が少しずつ縮まっていきます。真昼くんの表向きの輝く姿とは裏腹に、周囲に知られていない「陰」の部分が明らかになる展開は、非常に心を揺さぶられました。アイドルという華やかな世界にいるはずの彼が、実は影子と同じように「ないものねだり」を抱えているという設定が、物語に深みを加えています。平凡と特別の対比が、ただのラブコメではなく、自己肯定感や本当のつながりについてのメッセージを込めている点が素晴らしいと思います。特に印象的だったのは、図書室でのシーンです。静かな空間で本を並べながら交わされるささやかな会話が、二人の心の壁を溶かしていく様子が丁寧に描かれていて、読んでいて自然と微笑んでしまいました。イラストのタッチも柔らかく、影子の表情の微妙な変化や、真昼くんの意外な優しさが視覚的に伝わってきます。タイトルにある「光の花束」という言葉が、物語の後半で象徴的に響いてくるのですが、それは希望の象徴のように感じられました。読み終えたあと、世界が少しだけ輝いて見える――そんな余韻が残る作品です。全体として、この漫画は「自分は普通だから」と諦めがちな私たちに、「君の特別」を信じる勇気を与えてくれます。

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    • tadasuki
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